山中教授「今日は新たな始まり」 iPS利用、新薬開発に 

ノーベル賞授賞式から一夜明け、笑顔で記者会見する山中伸弥京都大教授=11日午前、ストックホルム(共同)

 【ストックホルム共同】ノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥京都大教授は、受賞から一夜明けた11日午前(日本時間同日夜)、ストックホルム市内で記者会見し「今日は新たな始まり。研究者を目指した最初の日に戻ってやりたい」と話し、渡された色紙に「初心」と書いた。

 今年を表す漢字1字を尋ねる質問に「『驚』に尽きる。発表に至っていないが研究でも驚きがあった。受賞という事態はまさに驚きだ」と振り返った。

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)について「iPS細胞をツール(道具)として研究に使ってもらえる環境づくりに貢献したい」と意気込みを示した。


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