淀川でイタセンパラ成魚を確認 野生復帰に前進 

8月の調査で、淀川での生息が確認されたイタセンパラの成魚(国交省近畿地方整備局提供)

 国土交通省近畿地方整備局と大阪府は11日、昨年10月に淀川で放流し、今年5月に稚魚が確認された絶滅危惧種のイタセンパラについて、成魚に成長していると発表した。淀川で成魚が確認されたのは2004年以来で、野生復帰に大きく前進したとしている。

 成魚を確認したのは8月の調査で、87匹を捕獲。全体では千匹以上が生息していると推計している。今年5月の調査では、216匹の稚魚を捕獲していた。

 同整備局などは09年にも放流したがその後生息を確認できず、野生復帰に失敗していた。


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