淡水化装置で96リットル水漏れ 福島第1原発、外部へ流出なし 

 東京電力は10日、福島第1原発の汚染水の淡水化装置の配管から放射性物質を含む水約96リットルが漏れ、装置を手動で止めたと発表した。汚染水の外部への流出はなかった。

 東電によると10日午前10時55分ごろ、作業員が淡水化装置の建物内の床に水たまりを見つけた。点検時以外は閉じておく弁のコックが半分開いた状態になっており、別の箇所の配管に圧力がかかり、配管をつなぐホースの継ぎ目がゆるんで水が漏れたという。

 約30分前に巡回した際に異常はなかったといい、東電は作業員が誤ってコックに接触した可能性があるとしている。


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