骨髄の幹細胞使い症状改善 パーキンソン病のサル 

 パーキンソン病を発症させたサルの骨髄に含まれる幹細胞から神経伝達物質ドーパミンを分泌する神経細胞を作り、同じサルの脳内に移植して症状を改善させることに、東北大や理化学研究所などのチームが成功、3日付の米科学誌電子版に発表した。

 手の震えや小刻みな歩行などの運動障害が現れるパーキンソン病は、脳内でドーパミン量が低下して起きるとされるが、根本的な治療法はない。骨髄は白血病の治療で採取方法が確立しており、東北大の出沢真理教授(細胞組織学)は「近い将来に人間への応用が期待できるだろう」と話している。


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