白血病になりやすいiPSを作製 慶応大などが発表 

 慶応大、弘前大、広島大などの研究チームは29日までに、白血病になりやすい遺伝的な特徴を持つ人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作製したと発表した。

 通常のiPS細胞と同様、さまざまな細胞に成長させることができるが、血液細胞への細胞分化については障害が起きやすいことを確認。白血病の発生メカニズムの研究に利用できるという。新薬や早期診断法の開発につなげたいとしている。

 慶応大の中島秀明准教授(血液内科)らは「血小板異常症」という病気を高い割合で発症する、世界でも30しか見つかっていないまれな家系の3人から血液の提供を受けた。


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