9勝の日馬富士、横綱の資格なし 横綱審議会が批判 

横綱審議委員会に出席した鶴田卓彦委員長(左から2人目)ら=26日午後、東京・両国国技館

 日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会は26日、東京・両国国技館で開かれ、鶴田卓彦委員長は大相撲九州場所で9勝6敗に終わった新横綱日馬富士について「少なくとも2桁は勝たないと横綱の資格がない」と批判した。

 日馬富士は終盤で5連敗し、新横綱としては横綱が番付に載った1890年5月以降で初の失態を演じた。同委員長は「横綱に上げるのが早かったか、という気持ち。われわれの責任かもしれないが、期待に応えてくれなくて残念」と語った。

 来年の初場所で1桁勝利に低迷した場合、歌舞伎俳優の沢村田之助委員からは「もう引退ですよ」という厳しい意見も出た。


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