鎌倉時代の名筆を公開 皇居・三の丸尚蔵館 

「鎌倉期の宸筆と名筆」で展示される伏見天皇の勅問状(臣下に諮問するための文書)(宮内庁提供)

 書の達人として知られる伏見天皇の日記や平重盛、西行の手紙といった宮内庁書陵部などが所蔵する名品を集めた「鎌倉期の宸筆と名筆」が23日、皇居・東御苑の三の丸尚蔵館で始まった。12月22日まで。

 宸筆とは天皇の直筆のこと。伏見天皇の日記や書状、崇光天皇が自筆のイラスト付きで琵琶の演奏技法を説明した文書など、鎌倉期を中心に平安から南北朝時代の天皇、公家、武家の筆跡を紹介。一般初公開の品を含め歴史的、美術的に興味深い内容になっている。

 重盛、西行のほか新古今集を編さんした藤原定家と息子為家の直筆も。

 会場では同時に、歴代の天皇、高官の肖像を連ねた絵巻「天子摂関御影」を展示。


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