立ち入り検査の対象拡大 石綿飛散対策で法改正へ 

 環境省は21日、建物解体工事でのアスベスト(石綿)飛散防止対策として、都道府県が立ち入り検査できる建物の範囲を拡大する方針を固めた。東日本大震災で被災した建物の解体工事が今後も見込まれるための対応。

 同日、中央環境審議会の委員会が大筋で了承。環境省は来年の通常国会で大気汚染防止法の改正を目指す。

 立ち入り検査は、石綿の有無や、適切に除去されているかどうかを確認する。現状では、解体業者が建物に石綿が使用されていると届け出た場合しか実施できていない。意図的に不正を隠そうとするケースに十分対応できなかった。


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