温室ガス昨年も過去最高 海洋酸性化も進行 

 世界気象機関(WMO、ジュネーブ)は20日、二酸化炭素(CO2)など主要な温室効果ガスの世界平均濃度が昨年、過去最高になったと発表した。CO2はデータがそろう1982年以降、増加傾向が続いている。

 CO2は過去10年間の年平均増加量と同じだが、1990年代の増加量を上回った。WMOの温室効果ガス世界資料センターの役割を担う気象庁は「新興国の開発が進んで、増加度合いが増した可能性がある」と指摘している。

 気象庁によると、大気中のCO2が溶け込んだため海洋の酸性化も進んでいる。同庁が観測を担当する冬の北西太平洋で弱アルカリ性から中性に近づいている。


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