筑波大「京」の成果でスパコン賞 暗黒物質を計算 

 筑波大計算科学研究センターなどのグループは16日、スーパーコンピューター「京」(神戸市)を利用し、宇宙の形成に関わるとされる暗黒物質(ダークマター)のシミュレーションを成功させた成果で、スパコン分野で権威がある米国のゴードン・ベル賞を受賞したことを明らかにした。

 グループによると、暗黒物質の粒子約2兆個が初期の宇宙空間でどう動くかをシミュレーションした。約2兆個の粒子を使ったのは世界初といい、粒子が相互に働く重力によって集まり、構造物ができる過程を示した。京の計算能力の約98%を使って実現した。


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