福島第1原発を特定施設に指定 規制委、廃炉の監視強化 

 原子力規制委員会(田中俊一委員長)は7日、東京電力福島第1原発に対する監視を強化するため、改正原子炉等規制法に基づき同原発を「特定原子力施設」に指定した。事故で溶け落ちた燃料を取り出すなど廃炉が完了するまでの安全を確保するため、東電に求める対策も決定。東電は12月7日までに実施計画を規制委に提出する。

 田中委員長は廃炉作業について「世代を超える長い取り組みになるかもしれない。(安全対策について)経験が引き継がれるよう配慮したい」と述べた。

 1~4号機の廃炉作業を安全に進めるとともに、5、6号機の冷温停止を安定して継続するのが目的。


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