九電、拡散予測で謝罪 風向きの記載誤る 

記者会見の最後に謝罪する九州電力の鎮西正直副社長(左)=6日夜、福岡市中央区

 九州電力の鎮西正直副社長は6日、記者会見し、原発事故の際の放射性物質拡散予測で、原子力規制庁側にデータを誤って伝えたことについて「残念の極み。関係者にご迷惑をお掛けして申し訳ない」と謝罪した。

 九電によると、独立行政法人原子力安全基盤機構(JNES)に提出した風向きデータの記載方法を誤り、解析結果が正しい方位から180度ずれたという。1~16の番号で方位を示す際、本来は風が吹いていく方向との趣旨だったが、風が吹いてくる方向と理解できる記載だった。

 10月26日にJNESから問い合わせがあった際も、九電の担当課長級職員は誤った説明をした。5日に鹿児島県から指摘があり、発覚した。


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