探査機江戸っ子ほろにがデビュー 相模湾で実験、一部失敗 

実験を終え、海中から引き揚げられる「江戸っ子1号」の試作機=30日、神奈川・江の島沖

 東京下町の町工場が中心の中小企業グループによる無人探査機「江戸っ子1号」の実験が30日、神奈川・江の島沖の相模湾であった。海中での本格的なデビューだったが一部テストで不具合が生じ、低コストで世界初の水深約8千メートルに挑むプロジェクトに課題を残した。

 実験は港から約2・5キロの海中に江戸っ子1号の試作機を投入。水深約57メートルの海底を3D撮影した。しかし、重りを切り離して浮上させる作業がうまくいかず、海底に沈んだまま一時立ち往生。重りごと引き揚げる結果となった。電圧の低さなどが原因とみられる。

 プロジェクトは下町の活性化を目的にスタートした。


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