原発廃炉の専門機関設置を 原子力委が見解案 

 原子力委員会(近藤駿介委員長)は30日、東京電力福島第1原発事故の廃炉計画について、将来的には廃炉の専門機関を設置することや、新たな自然災害に備えた安全対策を国や東電に求める見解案をまとめた。今後、国民からの意見を聞いた上で、正式な見解とする。

 案は、廃炉計画が効果的に実施されているかをチェックする第三者機関をつくり、進捗状況などを定期的に住民に説明するよう求めた。その上で、廃炉専門機関などの最適な運営体制を確立するべきだとしている。

 原子炉の冷却設備や使用済み燃料プールの安全対策は、自然災害に備え絶えず見直すよう求めている。


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