福島原発1号機、鉄骨材など散乱 建屋最上階、気球で調査 

東京電力が撮影した福島第1原発1号機の原子炉建屋最上階。がれきの隙間から使用済み燃料プールの水面が見える(円内)=24日(東京電力提供)

 東京電力は24日、福島第1原発1号機の原子炉建屋で、最上階の5階の様子を初めて撮影したと発表。水素爆発の影響で天井や天井を支えていた鉄骨材が落下、散乱していたが、がれきの隙間から使用済み燃料プールの水面がわずかに写っていた。

 放射線量は最大毎時53・6ミリシーベルトと、かなり高かった。

 カメラ4台と線量計2台を付けた直径2メートル、高さ5メートルの細長い気球を用意し、建屋内の吹き抜け部分を上昇させて、撮影や測定をした。東電は今後、プールから燃料を取り出す方法の検討に生かすとしている。線量は2階では最大毎時150・5ミリシーベルトだった。


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