オゾンホール、90年以降で最小 南極面積の1・5倍 

 気象庁は24日、南極上空で今年発生した「オゾンホール」の面積は最大約2080万平方キロ(9月22日現在)で、1990年以降では最も小さかったと発表した。それでも南極大陸の面積の約1・5倍に相当し「規模の大きい状態が続いている」と指摘している。

 オゾンホールは、有害な紫外線から地上の生物を守っている上空のオゾンの量が極端に少なくなってできる。

 今年の規模が小さかったことについて気象庁は、南極上空約20キロの成層圏で気温が高めに推移したため、オゾンの破壊を促進する「極域成層圏雲」ができにくい状況だったことが主な原因とみている。


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