医療ツーリズム拡大に本腰 旅行会社と病院が連携 

徳洲会グループの病院を視察する中国の医師ら=9月上旬、東京都昭島市

 高度な治療や検査を受ける外国人患者を日本の病院に呼び込む「医療ツーリズム」拡大に向け、旅行会社や病院が本腰を入れ始めた。国内では医療費の抑制傾向が続き、医療機関の経営が苦しくなっているため、海外の富裕層を受け入れて、新たな収益源にする狙い。

 大震災の影響や沖縄県・尖閣諸島問題をめぐる日中関係の悪化などで環境は必ずしもよくないが、12年の取扱件数を3年前の3倍以上と見込む旅行会社もあり、関連業界で期待が高まっている。

 JTBグループは9月、病院や老人保健施設などを運営する徳洲会グループと提携し、湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市)に専門部署を共同で設けた。


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