規制庁が福島現地事務所 検査官ら15人の拠点 

原子力規制庁が開設した福島第1原子力規制事務所。奥右端は小坂淳彦所長=16日午前、福島県広野町

 原子力規制庁は16日、事故が起きた東京電力福島第1原発(福島県双葉町、大熊町)と冷温停止中の福島第2原発(富岡町、楢葉町)を監視する二つの現地事務所を広野町に開設した。検査官ら計15人が事務作業や原発に向かう前の打ち合わせに使う。

 前身である経済産業省原子力安全・保安院の検査官事務所があったオフサイトセンター(大熊町)は高い放射線量のため使えなくなり、第2原発が仮の拠点になっていた。

 福島第1原子力規制事務所の小坂淳彦所長は「廃炉に向けたプロセスが安全に進められているかを確認し、国民の安心につなげたい」と語った。


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