iPS治療の形跡なしと米病院 森口氏主張を全面否定 

森口尚史氏の発表内容を否定する声明を発表した米マサチューセッツ総合病院=12日、ボストン(共同)

 【ボストン共同】米マサチューセッツ総合病院は12日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った治療が病院で実施された形跡は見つからず、そうした研究の承認申請が倫理委員会に提出されたこともないとする声明を発表し、森口尚史氏の主張を全面的に否定した。

 さらに過去に森口氏とiPS細胞に関する論文の共著があるレイモンド・チャン医師から聞き取り調査をした結果として「チャン医師は、日本で実施された基礎研究との認識で相談に応じたもので、森口氏が今回発表したiPS細胞の治験の経緯について何も知らない」と説明した。


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