山中教授、国の体制整備が必要 iPS細胞応用で 

共同通信のインタビューに答えるノーベル医学生理学賞に決まった山中伸弥京都大教授=11日、京都市左京区

 ノーベル医学生理学賞に決まった山中伸弥京都大教授(50)は11日、自身が作った人工多能性幹細胞(iPS細胞)の臨床への応用について「日本が先進医療の遅れた国にならないよう、厚生労働省や関係機関は努力する必要がある」と述べ、国の体制整備が重要との見方を示した。京都大で共同通信のインタビューに答えた。

 iPS細胞は将来の再生医療の柱と期待されている。山中教授は早期に臨床応用するためには「どんな医療技術もリスクをゼロにはできない。患者が得る利益とのバランスを正当に評価できる体制が必要だ」と指摘した。


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