1号機格納容器で11シーベルト 福島第1、死亡する恐れ 

福島第1原発1号機格納容器内の配管=9日(東京電力提供)

 東京電力は10日、福島第1原発1号機の格納容器内に測定器を入れて調べた結果、最大で毎時11・1シーベルトと極めて高い放射線量を計測したと発表した。計測された放射線は人が1時間浴び続けると高い確率で死亡する線量。格納容器内にたまった水の水位が2・8メートルだったこともカメラで確認、映像をホームページで公開した。

 映像では、格納容器内には燃料の熱で冷却水が蒸発したとみられる湯気がもうもうと漂い、点検作業用の足場や機器類など金属部分が黄土色に腐食していた。溶け落ちた燃料は確認できなかった。

 映像は約2時間で、9日に格納容器壁面の配管からカメラをつり下げて撮影した。


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