心筋梗塞の進行抑える 細胞内タンパク質活性化で 

 心筋梗塞を発症した際、心臓の筋肉細胞にある「CFTRイオンチャンネル」というタンパク質を活性化させると、症状の進行を抑えられることを、自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)と仁愛大(福井県越前市)の研究チームがマウスを使った実験で突き止め、27日までに生理学・生化学国際誌電子版に発表した。

 研究チームによると、心筋梗塞の発症直後にCFTRイオンチャンネルを活性化させると、細胞の容積などを決める塩素イオンが放出され、細胞死を抑えられるといい、岡田泰伸・生理学研究所所長は「新しい治療法が開発される可能性がある」としている。


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