2012年9月19日 04:00 | 無料公開
左側のブラックホールから噴出し、曲がるジェットの根元部分の想像図。右側の枠外にあるのは地球からの見え方(国立天文台・AND You社提供)
地球から数十億光年離れた銀河で、超巨大ブラックホールから噴出するガスのジェットが根元で大きく曲がっていることを、東京大などのチームが電波望遠鏡の観測で見つけた。ブラックホールの基本的な性質を解明する手がかりになるという。19日から大分市で開かれる日本天文学会で発表する。
銀河の多くは中心部に巨大なブラックホールがあり、ちりなどが落ち込む際にほぼ光速のジェットを噴き出している。
チームは、ハワイや米西部にある5台の電波望遠鏡をつないで、地球から約53億光年と約73億光年離れた二つの銀河の中心にあるブラックホールを観測した。