ライチョウ保護計画策定へ 生息環境を整備 

長野・岐阜県境の北アルプス大黒岳のハイマツの間を歩くニホンライチョウの親子=7月

 国の特別天然記念物で絶滅危惧種に指定されているライチョウについて、環境省は18日、種の保存法に基づき、生息地の環境整備などを定めた保護増殖事業計画を中央環境審議会野生生物部会に諮問し、原案通り答申を得た。

 今後、専門家による検討会を設置し具体的な内容を議論する。

 ライチョウは本州中部の高山に生息。ニホンジカによる高山植物の食害で環境が悪化し、キツネやカラスに食べられるなどして減少した。1980年代は約3千羽いたとされるが、現在は2千羽以下とされる。


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