ライチョウ守れ 環境省が増殖計画策定へ 

ライチョウ=2009年7月、長野、静岡県境の南アルプス

 国の特別天然記念物で絶滅危惧種に指定されているライチョウを保護しようと、環境省が種の保存法に基づく保護増殖事業計画を策定することが13日、分かった。18日の中央環境審議会の野生生物部会に諮問し答申を得た上で、近く官報に告示する予定。

 環境省によると、現在、計画が定められている生物はトキなど48種で、山岳に生息する鳥類ではライチョウが初めて。

 ライチョウは本州中部の高山地帯に生息しているが、環境の悪化に加え、キツネやカラスに食べられるなどして減少。1980年代には約3千羽いたとされるが、現在は2千羽以下と推定されている。


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