原子力規制委19日にも発足 首相任命を正式表明 

 野田佳彦首相は7日の記者会見で、原子力の安全規制を一元化する「原子力規制委員会」の委員長と委員4人の国会同意人事に関し「9月に予定通りスタートさせることが何より大事だ。しかるべき時に国会同意を得るよう努力する」と述べ、例外的に首相権限で任命し、事後的に国会承認を求める方針を正式に表明した。政府は11日の閣議で段取りを決め、19日にも委員会を発足させる方針。

 ただ委員長候補の田中俊一・前原子力委員会委員長代理らが“原子力ムラ”出身との批判があり、民主党内の意見集約が難しいことから、事後承認が秋の臨時国会でも先延ばしされる可能性も浮上している。


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