岡山大、幹細胞の臨床試験を申請 子どもの心臓病治療で 

記者会見する岡山大病院の王英正教授=3日午後、岡山市

 岡山大病院は3日、先天性の心臓病患者の心臓から心筋になる能力を持つ「幹細胞」を取り出し、増やしてから再び心臓に戻す移植治療を最大34人に実施するため、臨床試験の承認を厚生労働省に申請したと発表した。対象は20歳以下だが子どもが中心になるという。

 申請は8月31日付。申請した臨床試験では、片方の心室が正常に発育しない機能的単心室症の患者を対象に、移植治療をした17人と、通常の手術のみを受けた17人を比較し、心機能の改善に差が見られるかを調べる。移植を受けない17人のうち、希望する患者には3カ月の比較期間が終わった後にあらためて移植をするという。


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