10m超の山津波が1キロ逆流 紀伊半島豪雨、深層崩壊で 

 昨年9月の紀伊半島豪雨で、奈良県十津川村では山崩れによって大量の土砂が川に流れ込み、高さ10メートル以上の山津波が引き起こされ、約1キロ上流まで逆流していたことが、京都大防災研究所のグループの調査で31日、分かった。

 山崩れは、山の斜面が深い地盤まで崩れる「深層崩壊」だった。松四雄騎准教授(山地災害学)は「増水した川に土砂が一気に流れ込み、波紋のように広がり、上流に向かったとみられる。深層崩壊の被災想定範囲を広げる必要がある」と指摘した。


  • LINEで送る