表土削りで7~9割低減 農地除染の実証試験 

 農林水産省は31日、福島県の飯舘村、川俣町の農地で行っている放射性セシウムの除染実証試験で中間結果を発表した。重機を使って表土を削り取る工法が有効で、土の中のセシウム濃度を7~9割程度低減できることを確認した。

 表層と下層の土を入れ替える「反転耕」と呼ばれる工法でも、農作物が根を張る深さ約15センチまでのセシウム濃度が6割程度低下した。水田をかき混ぜた上で排水し、セシウムが吸着している土を分離して廃棄する工法に関しては、まだ分析結果が出ていない。

 農水省は年内をめどに、これら三つの工法の最終分析結果をまとめ、除染指導に活用する。


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