出生前診断、説明に不安も 1年で36人が追加相談 

 胎児に遺伝子の異常があるかを調べる出生前診断を受けた後、医師の説明が不十分だったとして別の専門の知識を持つ医師に相談に訪れた妊婦が、今年3月までの1年間に少なくとも36人いたことが、日本産科婦人科学会の31日までの調査で分かった。

 調査した横浜市立大病院の平原史樹院長は「遺伝子の検査では、明らかな異常が分かる場合のほか、異常かどうかはっきりしない結果もたくさん出てくる。それを検査前のカウンセリングなどでどこまで丁寧に説明するかが問われる」と指摘。妊婦の側も、診断のこうした実態を理解する必要があるとしている。


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