タンパク複合体ががん増殖起こす 山口大発見、新薬に道 

 二つのタンパク質の複合体が、がんの形成や増殖を引き起こすことを山口大大学院の中井彰教授(医化学)らのチームが発見し、30日付の米科学誌モレキュラーセル電子版に発表した。

 チームは、この複合体の結合を断ち切る物質が見つかれば、新たながん治療薬の開発につながる可能性がある、としている。

 チームによると、タンパク質「HSF1」は、生命の維持に欠かせない細胞内のタンパク質の量や質を一定に保つのに主要な役割を果たすが、特にがん細胞内では強く働くことが知られていた。


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