火星探査車が活動開始 目的地に向け16m移動 

火星無人探査車「キュリオシティー」が走行後に撮影した車輪。砂が付着している(NASA提供・共同)

 【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)は29日、火星に着陸した無人探査車「キュリオシティー」が、最初の探査目的地の岩場に向けて移動を始めたと発表した。

 走行性能を確かめるテストを経て、28日に約400メートル離れた岩場「グレネルグ」の方向に約16メートル移動した。キュリオシティーが走る速さは、平たんで条件の良い場所でも毎分2・4メートルとかなりゆっくりしている。

 最初のうちは少し走って止まるのを繰り返すため、NASAのチームは「グレネルグに着くのはまだ何週間も先になる。来週以降は徐々に距離を延ばしていく予定だ」としている。


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