出生前診断、国内進入は不可避 導入の医師 

 妊婦の血液で胎児がダウン症かどうかほぼ確実に分かる新しいタイプの出生前診断について、導入を決めた国立成育医療研究センターの左合治彦周産期センター長は29日、「欧米で既に実施されている検査で、いずれ国内に入ってくることは不可避だ」と話した。

 左合センター長は「営利目的の業者が介入する可能性も否定できない。それよりは専門家の管理の下で臨床研究という形でスタートさせ、一定の歯止めになればと思った」と動機を明らかにした。さらに「少しずつ症例を積み上げていく過程で議論の場ができ、世論も成熟してくるのではないか」と期待感を示した。


  • LINEで送る