ALS患者の脳に電極 大阪大、臨床研究を承認 

 大阪大(大阪府吹田市)は28日、全身の筋肉が動かなくなる難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの患者の脳に電極を付けて脳波を読み取り、パソコンやロボットアームを操作させる臨床研究を、大学の医学倫理委員会が承認したと発表した。承認は22日付。

 臨床研究が実施されれば国内初とみられる。本年度中に1人目を実施し、2年間で計3人を予定する。

 責任者の吉峰俊樹脳神経外科教授は「実用化すれば、意思疎通にも苦労しているALS患者らの大きな助けになる。臨床研究に参加する患者は感染症の危険もあるが、将来の患者のために協力してほしい」と話している。


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