ニホンカワウソを「絶滅種」指定 30年以上生息確認できず  

1998年、島根県の高校で見つかったニホンカワウソとみられる標本

 国の特別天然記念物で「絶滅危惧種」に指定されていたニホンカワウソについて、環境省は28日、生息を30年以上確認できていないことから絶滅したと判断し「絶滅種」に指定した。

 絶滅の恐れのある野生生物を分類したレッドリストの改訂で、ランクを変更した。環境省によると、哺乳類を絶滅種に追加したのは1991年の選定開始以来、初めて。

 これまで「絶滅の恐れのある地域個体群」に分類していた九州地方のツキノワグマも絶滅したと判断し、リストから削除した。国の特別天然記念物トキについては飼育下でのみ存続している種「野生絶滅」のままとした。


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