2012年8月28日 11:33 | 無料公開
1998年、島根県の高校で見つかったニホンカワウソとみられる標本
国の特別天然記念物で「絶滅危惧種」に指定されていたニホンカワウソについて、環境省は28日、生息を30年以上確認できていないことから絶滅したと判断し「絶滅種」に指定した。
絶滅の恐れのある野生生物を分類したレッドリストの改訂で、ランクを変更した。環境省によると、哺乳類を絶滅種に追加したのは1991年の選定開始以来、初めて。
これまで「絶滅の恐れのある地域個体群」に分類していた九州地方のツキノワグマも絶滅したと判断し、リストから削除した。国の特別天然記念物トキについては飼育下でのみ存続している種「野生絶滅」のままとした。