放射線被害、「予防は核廃絶」 核戦争防止国際医師会議 

IPPNW世界大会で開かれた放射線の健康への影響を話し合う講演会=25日午後、広島市中区

 広島市で開催中の第20回核戦争防止国際医師会議(IPPNW)世界大会で25日、放射線の健康への影響を話し合う講演会があり、被爆者らの放射線医療を専門とする医師らが「健康影響を未然に防ぐ1次予防は核兵器廃絶だ」と呼び掛けた。

 講演では、広島と長崎の被爆者を調査する日米共同運営の研究機関「放射線影響研究所」(広島市、長崎市)のロイ・ショア副理事長(71)が「被爆者は、ほとんどすべての固形がんで発症リスクの上昇がみられる」と研究結果を強調。その上で「放射線は医療での有用性もあり、バランスを慎重に考える必要がある」と指摘した。


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