南相馬沖、過去最大値のセシウム アイナメに基準の250倍超 

福島第1原発から20キロ圏内の海域で採取されたアイナメ(東京電力提供)

 東京電力は21日、福島第1原発から20キロ圏内の海域(福島県南相馬市沖)で採取したアイナメから、過去最大値となる1キログラム当たり2万5800ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。国が定める一般食品の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)の258倍で、1キログラムを食べた場合の内部被ばく線量は約0・4ミリシーベルトと推定される。

 水産庁によると、これまで魚類の最大値はヤマメの1万8700ベクレル。海水魚に限れば昨年4月に採取されたコウナゴの1万4400ベクレルが最大値だった。

 福島県沖ではミズダコなどの試験操業を除いて漁を自粛している。


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