栄養不足で味覚も変化 ハエの実験で発見、九州大 

 「疲れたから酸っぱいものが食べたい」などと、体調次第で欲しい食べ物が変わるのはなぜか。九州大の谷村禎一准教授(行動遺伝学)らは、まだ解明されていない味覚や食への欲求と栄養状態との関係を調べるためショウジョウバエで実験した結果、体内がアミノ酸不足になると、味の好みを変化させてアミノ酸をより多く摂取するようになることを発見した。

 結果は21日までに、英科学誌ジャーナル・オブ・エクスペリメンタル・バイオロジー電子版に掲載された。谷村准教授は「今後はアミノ酸を体内のどこで感じ取っているのか調べたい」と話している。


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