中部電、過去の津波を調査へ 浜岡原発の敷地周辺 

中部電力浜岡原発

 中部電力は21日、浜岡原発(静岡県御前崎市)の敷地周辺で、8~12月に過去の津波の発生状況を調べると発表した。東日本大震災を踏まえ、国が原発の敷地周辺で津波堆積物の調査が必要と指摘しているため。

 南海トラフの巨大地震を想定し、内閣府が近く公表する詳細な津波データを基に、年内をめどに津波対策工事の妥当性を検証する。今回の調査結果も評価に反映させたい考えだが、調査期間を延長する可能性もある。

 これまでは、文献で歴史記録を調べてきたほか、国や研究機関による駿河湾や遠州灘沿岸での調査報告を確認し、津波対策を実施してきた。


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