線量計不正で東電に対策指示 保安院 

 東京電力福島第1原発の収束作業で作業員が警報付き線量計(APD)を鉛板カバーで覆い、被ばく線量を低く偽装した問題で、経済産業省原子力安全・保安院は20日、不正防止策の対象範囲を被ばく線量の低い作業員にも広げるよう東電に指示した。

 東電はこれまでに、被ばく線量が3ミリシーベルト以上と高い放射線量を浴びる場合、作業員の防護服の胸部分を透明にして線量計が見えるようにする不正防止策を保安院に報告している。だが「収束作業全体の中で3ミリシーベルト以上の作業は少ない」として、3ミリシーベルトの基準をさらに低くするよう求めた。


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