宮城県が仙台湾で津波影響調査 震災後初 

 宮城県は今月下旬から、仙台湾全域(約2500平方キロ)の海底で東日本大震災の津波の影響調査を始める。仙台湾は世界有数の漁場「三陸沖」に近く、漁業資源が豊富。津波で海底の環境が変わり漁場も変化している可能性があるため、実態把握が必要と判断した。

 仙台湾全域の海底調査は、震災後初めて。県では本年度中には結果を公表する予定。

 仙台湾は遠浅で沖合より津波の影響が大きいとみられ、海底土壌の成分や海水の汚染度の測定で影響の程度を調べる。

 県水産技術総合センターによると、8月下旬~9月に仙台湾の海底140地点で土壌を採取し、土壌構成を調べて漁場の変化を把握する。


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