「幻のスゲ」山頂で確認 鳥取・大山 

鳥取県の大山の山頂付近で見つかったダイセンアシボソスゲ(県立大山自然歴史館提供)

 鳥取県の大山(1729メートル)だけに自生し、絶滅したとみられていたスゲ属の多年草「ダイセンアシボソスゲ」が山頂付近に自生しているのを、岡山理科大の星野卓二教授(植物系統進化学)が18日までに確認した。70年以上確認されていなかった「幻のスゲ」に、星野教授は「大変貴重で、観察と保護が必要」と話している。

 ダイセンアシボソスゲは高さ約30センチまで成長し、垂れ下がった丸い穂が特徴。1935年8月に採取されて以降は発見例がなく、生育地の斜面が崩落したこともあり、鳥取県はレッドデータブックで絶滅種に分類していた。


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