浜岡5号機、原子炉に腐食か 海水流入で広範囲に 

中部電力浜岡原発。手前が5号機=静岡県御前崎市

 中部電力は、昨年5月に原子炉圧力容器に大量の海水が流入した浜岡原発5号機(静岡県)について、原子炉施設の広い範囲が海水で腐食している可能性があると10日、明らかにした。中部電は「塩分濃度は低く、腐食は問題ない程度。設備の清掃や交換で運転は可能だ」としている。経済産業省原子力安全・保安院の専門家会議で説明した。

 中部電は、原子炉施設の主材料のステンレスや炭素鋼の試験片を使い、海水による影響を調べた結果、多くの試験片で厚みが減る「減肉」や腐食がみられた。


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