来年3月までに53%処理目標 震災がれきで新工程表 

東日本大震災で発生したがれき処理の関係閣僚会合であいさつする野田首相(左から2人目)。左端は細野環境相=7日午前、国会

 政府は7日、東日本大震災で発生したがれき処理の関係閣僚会合を開き、岩手、宮城両県沿岸部のがれきの53%を来年3月末までに処理する「中間目標」を盛り込んだ新たな工程表を決定した。全作業の完了を目指す2014年3月末に向け、節目の目標設定で着実な取り組みを促す狙いだ。

 新工程表では、岩手、宮城、福島3県沿岸部で発生した総がれき量を精査した結果、可燃物が中心の「災害廃棄物」が1811万トン、津波が運んだ土砂などの「津波堆積物」が954万トンの総量で2765万トンとなった。うち7月末までに処理を終えたのは、災害廃棄物の22%、津波堆積物は4%にとどまっている。


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