胆管がんの疫学調査へ 大阪市大、8月中旬にも 

 印刷会社の従業員らに胆管がんが相次いだ問題で、大阪市立大の円藤吟史教授(産業医学)らが3日、原因究明に向け、印刷会社の業務と発症の因果関係などを調べる疫学調査を8月中旬にも始めると発表した。7日からは大阪市立大病院に「胆管がん特別外来」を開設する。

 調査は、13人の発症者が確認された大阪市の「サンヨー・シーワィピー」の従業員や元従業員への労働基準監督署の聞き取り調査結果などを基に分析する。リスクの高い人を明らかにし、胆管がんを早期発見する健康診断の体制を整備するのも目的で、本年度中に中間結果をまとめる予定。


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