名張事件の元被告側が特別抗告 再審取り消しで 

「名張毒ぶどう酒事件」で、特別抗告の手続きのため名古屋高裁に向かう鈴木泉弁護団長(中央)ら=30日午後、名古屋市中区

 1961年に三重県名張市で女性5人が死亡した「名張毒ぶどう酒事件」で、殺人罪などで死刑が確定した奥西勝元被告(86)の弁護団は30日、7度目の再審請求を退けた25日の名古屋高裁決定を不服として、最高裁に特別抗告した。

 第7次再審請求は、ぶどう酒に混入した毒物が奥西元被告の自白通りの農薬かどうかが最大の争点だった。25日の高裁決定は「毒物は自白した農薬と矛盾しない」などとして、2005年に名古屋高裁が出した再審開始と死刑執行停止の決定を取り消した。

 弁護団は毒物をめぐる高裁の判断を「証拠に基づかない裁判官の推論で不当」と批判していた。


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