「黒い雨」地域拡大認めず 救済厳しく、厚労省検討会 

 広島市などが原爆投下後に降った「黒い雨」の救済範囲を5~6倍に拡大するよう国に求めた問題で、厚生労働省の有識者検討会は29日、「黒い雨の降雨域は確定できない」との結論をまとめた。7月にも最終報告書を作成する。国はこの結果を受けて拡大の可否を判断するが、実現は厳しい情勢になった。

 検討会は同日、報告書案を大筋で了承した。それによると、広島市や広島県が要望の根拠とした住民調査はデータが不足していると指摘。拡大を求めた地域で原爆由来の放射性降下物が確認されなかったとして、健康被害を否定した。


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