太陽を見たら眼科の受診を 金環日食Q&A 

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 金環日食の観察で目に異常を感じたら、どう対処すればいいだろうか。

 Q 太陽を直接見てしまった。

 A 太陽の光が目の奥の網膜に届き、網膜を傷める「日食網膜症」になる恐れがある。サングラスや下敷きなどで不適切に観察したり、日食グラスを使っていても外したときにちらりと太陽をみたりすると、目を傷める場合がある。

 Q いつごろ、どんな症状が出る?

 A これまでの調査では、観察した当日のうちに自覚症状が出る人が多いが、数日後というケースもある。視野の中心に黒い影が見えたり、ものがゆがんで見えたりするのが主な症状だ。視力が低下することもある。目の奥の痛みや違和感のほか、めまいや頭痛を訴える人もいる。

 Q 目に異常を感じたらどうすればいい。

 A 眼科を受診しよう。受診時には、日食グラスを使ったか、直接見たかなどどんな方法で観察したのかを、太陽を見つめた時間や当時の天候、症状が出た時期と一緒に伝えるようにしよう。

 Q 治るのかな。

 A 大鹿哲郎筑波大教授(眼科)によると、網膜の障害の度合いによって、すぐに回復する人から、症状が続いてしまう人までさまざまだ。有効な治療法はなく、自然に回復するのを待つしかない。大鹿教授は「これまでの日食観察でも網膜症になった例はかなり多いと考えられるが、まとまった調査がされてこなかった」と話す。今回、眼科医は協力しあって症例をまとめる方針だ。