井戸ヒ素汚染で茨城県に賠償命令 公調委、健康被害で初 

茨城県の責任を認める裁定について、記者会見で説明する公害等調整委員会の担当者=11日午後、東京・霞が関

 茨城県神栖市の井戸水が有機ヒ素化合物に汚染され健康被害などを受けたとして、住民39人が国と県に計1億1700万円の損害賠償を求めた責任裁定申請で、公害等調整委員会は11日、対策を怠った県の責任を認め、37人に1人当たり5万~300万円、計2826万円を支払うよう命じる裁定をした。国への請求は棄却した。

 公調委によると、健康被害に対する自治体の責任を認めた裁定は初めて。裁定は「県が1999年以降、飲用すれば健康影響が懸念される高濃度の地下水汚染を確認しながら住民に周知せず、十分な原因調査もしなかったのは著しく合理性を欠き違法だ」とした。


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