2012年5月7日 02:00 | 無料公開
地震が起きないとされてきた海溝周辺の海底下も震源になりうるとの研究成果を、海洋研究開発機構(神奈川県横須賀市)などのチームが6日付の英科学誌に発表した。同じ規模の地震でも長時間続くのが特徴。海溝近くの海底地形を変形させることで、巨大津波につながる可能性もあるという。 地震の規模の割に津波が大きい「津波地震」がなぜ起きるのか不明だったが、このタイプの地震が原因の可能性もあるとしている。 海側のプレート(岩板)が陸側のプレートに沈み込む“入り口”に当たる海溝では、摩擦がまだ弱く、ひずみがたまりにくいため、直下や周辺では地震は起きにくいと考えられてきた。